2010年12月13日月曜日

カレンダープレゼント中です

今年も残り少なくなってきました。
ただいま来年用の当院特製カレンダーを配布しております。
とてもかわいいデザインに出来上がりましたので、
みなさんぜひ一度健康診断も兼ねていらしてくださいね。

2010年12月6日月曜日

年末年始のお知らせ

今年もあと1カ月足らずとなりました。
さて、当院の年末年始の診療時間は
12月29日(水)から1月5日(水)まで
AM9~10時、PM5~6時の2時間の診察となります。
水曜日も上記の時間帯にて行っておりますので、よろしくお願いします。

2010年11月19日金曜日

排尿困難の猫ちゃん

先日の話です。
男の子の猫ちゃんなのですが、1か月前よりおしっこを頻繁にし、
最近1週間は血尿をするという子が来ました。
最初はこの時期に多い細菌性膀胱炎か、膀胱結石症かなと思って
診察を始めたのですが、なんと尿道の腫瘍でした。
腫瘍が尿道の周りを取り囲むように発生しており、
栓のようにおしっこを止めてしまっている状態でした。
しかも発生している場所が膀胱の出口のところにありました。
手術で腫瘍を取り除くのはかなり困難です。
今のところ治療法を検討中ですが、おそらく尿道を
つなぎ合わせる手術をすると思います。

2010年10月28日木曜日

腫瘍学セミナー

先日は大学のチームが主催する、腫瘍学のセミナーに行ってきました。
僕たちのチームは、大学の教授や専門医を招待して、月に2回セミナーを行います。
今回お呼びした先生は、埼玉県のがんセンタ―で腫瘍専門医として診療をしていらっしゃる
有名な先生を呼ぶことができました。
主催した場所は東京の八王子にあります病院にて行いました。
遠くからは静岡や名古屋からこのセミナーを聞きに来る人もいます。
セミナーは夜の8時から11時まで行われたのですが、
その後もその先生を囲んでの質問や症例検討会が行われて、
終わったのは1時過ぎでした。
動物の診療におきましても、抗がん治療や放射線療法など人、医療と
ほとんど変わらない治療をすることができます。
お困りのことがございましたら、何なりとご相談ください。

2010年10月21日木曜日

脳腫瘍手術

昨日も大学での診察です。
いろいろな患者さんがいらっしゃいました。
中でも印象深かった子は、12歳のフレンチブルちゃんです。
この子は3か月前より、てんかんを時々発症するとの事にて
先週脳のMRIの撮影をさせていただきました。
MRIの結果より、脳の腫瘍と判明し、本日その摘出術に
ご来院されました。
脳手術の執刀は通常、うちのチームのボスである茅沼先生が行い、我々は
第一助手、第二助手を行います。
人間の場合もそうでしょうが、非常に繊細な手術です。手術する人の
呼吸一つでも、手元がぶれてしまったら失敗してしまいます。
そのような手術を茅沼先生は年何十症例も行うのです。
結果は大成功に終わりました。はやく回復することを祈っております。

2010年10月7日木曜日

昨日の大学病院診療

昨日は大学での診療の日でした。
症例としましては、MRI検査の結果、脳炎と診断しました、フレンチブルドックちゃん。
後ろ足が麻痺してしまい、椎間板ヘルニアと診断しました、ミニチュアダックスちゃん。
生後6カ月で町病院にて、門脈シャントの可能性ありと診断され、当院にて治療と手術を
希望されにいらしたヨークシャテリアちゃん。
首の不安定症を主訴に、環軸亜脱臼と診断させていただき、手術となりましたチワワちゃん。
ほかにも3件、いらしていただきました。
すべての診察と、手術が終わったのは夜の11時となってしまいました。
その後、我々のチームの恒例となっておりますのは、その日の症例の検討会、通称「ラウンド」
です。これは今日行いました診察と手術の解説や、反省点などを茅沼先生を中心に行うものです。
かなり熱い意見なども飛び交い、僕はこのラウンドを毎週楽しみに参加させていただいております。
日本の獣医療の最先端の現場に参加でき、かつ仲間といろいろな意見を交わすことができる。
こんなにも幸せなことがほかにあるかと毎週思っております。

2010年9月27日月曜日

膀胱炎?尿路閉鎖?

今回はよくある病気を書きたいと思います。
最近涼しくなって猫ちゃんのオシッコの病気が増えてきております。
原因は女の子の場合は膀胱炎、男の子の場合は尿路閉鎖が多いです。
症状としましては、両者ともよくトイレに通うという症状が出ます。
正常な猫ちゃんの場合は1日に2~3回の排尿ですが、
病気の猫ちゃんは、トイレに頻繁に通うけれども、少ししかオシッコが出ない、またはまったく
出ていない、赤色のオシッコをする、という様になります。
特にまったくオシッコが出ない場合は緊急疾患です。すぐにご来院ください。

2010年9月15日水曜日

超音波!!

みなさん、こんにちは。
みなさんは超音波というものをご存知でしょうか?
簡単にいってしまいますと、音の一種です。音ですので、壁にぶつかると跳ね返ってきます。
その壁の硬さによって、跳ね返ってくる音の質が変わります。その音の変化を解析し、
画像にしたのが超音波診断装置、エコーです。
エコー検査の良いところは、麻酔をする必要がなく、しかも痛みが一切ありません。
また、腸管の流れなどの動きを観察することもできます。
当院は5年前に1台目のエコー装置を購入しましたが、獣医の世界では5年ひと昔という表現がありまして、
だいぶ時代遅れとなってしまいました。
この度、新規のエコー装置を導入しました。麻布大学付属病院と同等レベルのものです。ご希望であれば、健康診断
でも使用していきたいと思いますので、皆様のご要望お待ちしております。

2010年9月3日金曜日

おなかから靴下!!!

もう2日前になりますが、大学での症例にて印象に残った症例をお話したいと思います。
町の獣医さんから紹介症例されました、バーニーズマウンテンドックが来院しました。
紹介理由としましては、1週間前よりの元気、食欲の低下です。いろいろな検査の結果、おなかの小腸
という部分に何か大きいものがあり、詰まってしまっているのではないか、ということが判明しました。
手術したところ、やはり小腸の一番せまい所に異物があり、「腸閉そく」という状態になっていました。
手術は無事成功したのですが、その異物を調べてみましたら、その子を一番可愛がっていたお父様の
靴下だったのです。しかも丸呑みの、靴下の原形のままでした。バーニーズは大型犬でして、その子も体重は40kgあります。あの子の大きさなら靴下の丸呑みもあるのかと変に関心してしまった出来事でした。

2010年8月31日火曜日

よくある病気シリーズ

わんちゃん、猫ちゃんに多い病気に外耳炎があります。特にわんちゃんでダックスなどのたれ耳の子や、パグちゃん、シーズーちゃんアメリカンコッカーちゃんなど、脂の汗をかきやすい子などは非常にかかりやすい病気です。特に多いのが、マラセチアというカビによる外耳炎です。この病気にかかりますと、まず耳が非常に匂うようになります。それと黒い耳垢が出ます。もちろん痒いですので耳を良く掻きます。
これらの症状がひとつでも当てはまる場合は、様子を見ずにすぐご来院ください。

2010年8月13日金曜日

お盆のお休みについて

毎日暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
最近お問い合わせが多くなっておりますのが、
「お盆期間中のお休みはあるのか?」というご質問が多く寄せられておりますが、
当院は特に臨時休診は行いません。通常通りの時間帯にて行っておりますので、
安心していらしてください。皆様のご来院をお待ちしております。

2010年8月5日木曜日

会陰ヘルニア

会陰ヘルニア。みなさんこれって何の事だかご存知ですか?
簡単に言ってしまえば、脱腸のことです。
男のワンちゃんに起こりやすいといわれています。
昨日大学に来た子は肛門の左側が盛り上がっていて、診察させていただいたところ
会陰ヘルニアと判明しました。しかも膀胱も脱腸部に落ち込むという、重度な状態
でしたので、その日中に手術が必要な状態でした。
手術は麻布大学の渡辺先生が考案した、プロリンメッシュというものを使用して行いました。
結果は良好だと思います。早く良くなることを祈っております。
それと当院で入院していた、頚部椎間板ヘルニアを手術しましたわんちゃんは、自分で立てるようになりました。回復力の早さにスタッフ一同喜んでおります。

2010年7月29日木曜日

門脈シャント

昨日は週に一回の大学での診察日でした。
いろいろな症例がいらしたのですが、うちのチームで診察することの多い
門脈シャントについて簡単にご説明したいと思います。
簡単に言ってしまうと、肝臓へ行く血管に脇道的な血管ができてしまい、
肝臓へ行くべき汚れた血液が浄化されない病気です。
中でもアンモニアという物質が分解されなくなってしまいます。
アンモニアが体内に蓄積すぎますと、けいれんなどの神経症状を起こすこともありますし、
重度の場合は命にかかわることもあります。
昨日うちの医療チームに来た子は中程度の門脈シャントが見つかり、
手術にて、脇道血管を結さつしました。しばらく入院が必要となりますが、
予後は良好なことが多く、やる価値もある手術だと思います。
もし、子犬ちゃんで食後に吐く、元気がなくなるなどの症状がある子は
一度ご相談ください。

2010年7月26日月曜日

頚部ベントラルスロット

昨日より頚部痛と左半身マヒで入院していたパグ犬ちゃんを昼に手術しました。
MRIという断層写真を昨日撮影し、その結果、首の骨と骨の間の椎間板というところが
つぶれて飛び出てしまい、脊髄神経を圧迫していることが判明したためです。
手術は当院の手術室で行わせていただきました。結果は大成功です。
左半身まひは、急に回復するものではありませんが、これからの入院&リハビリで
きっと良くなることでしょう。
スタッフ一同、早く良くなることを祈ってます。

2010年7月23日金曜日

里親募集です!!

うちの病院は、ボランティアの方と協力して、子猫の里親募集をしています。
今現在3頭のかわいい子猫ちゃんたちをお預かりしています。
いつでも面会は出来ますので、診察時間中に当院までいらしてくださいね。

2010年7月22日木曜日

熱中症

ここのところ異常な暑さが続いてます。
わんちゃんは人に比べて、暑さに対する体温調節が上手ではありません。
特に短頭種といわれるパグ、ペキニーズなどは熱中症にかかりやすいといわれています。
人が暑いと感じるような室温では、なるべくクーラーをつけてあげてください。

2010年7月10日土曜日

食欲不振、おう吐

最近来られる患者さんで多い病気は、食欲不振とおう吐です。
ペットちゃんも、ここのところの猛烈な暑さで、消化器系が弱ってきてしまう事が多いようです。
特にわんちゃんは人よりも暑さには弱い動物です。
人が少し暑いと感じたら、早めに冷房をつけてあげましょう。

2010年7月8日木曜日

手術6件!!

昨日は大学の診療日でした。
さまざまな診察を拝見させていただいたのですが、
中でも印象深かったのは、6歳チワワちゃんの
脳腫瘍の摘出手術でした。
このチワワちゃんは6か月前より、けいれんを起こすように
なってしまいまして、先週MRI検査をしたところ、脳に3センチ大の
腫瘍が見つかりました。
手術は飼い主の方も見学されながら行いました。結果は
無事腫瘍を摘出でき、麻酔からの覚醒も良好でした。
飼い主さんも手術中は不安な面持ちで見ていましたが、手術が成功した旨をお伝えすると
安堵した表情を見せていただけました。これから1週間ほど入院生活が
続きますが、早く回復していただくことを願っています。

2010年7月6日火曜日

明日は大学

明日は週に一度の麻布大学での診療の日です。
私が診療させていただいている科は放射線科というところ
です。
放射線科は一般的にはレントゲンやCT,MRIなど
主に画像診断を主にやっているところなのですが、うちの
大学の放射線科は、CT、MRIで診断した後の治療も行います。
具体的には神経外科疾患の椎間板ヘルニア、環軸亜脱臼、脳腫瘍の
摘出、肝臓の難疾患である門脈体循環シャントなどなど。
大学病院ですので、難疾患が来るのは当たり前ではあるのですが、
放射線科の主任の茅沼先生はそんな難しい手術を毎週やっているのです。
そんなチームで 私も診療に参加することができるので、毎週とても
勉強になってます。
できれば僕は体の続く限り、このチームでやっていこうと
思っています。

2010年7月5日月曜日

動物病院院長日記スタートしました

動物病院院長日記スタートしました。

ペットの健康に関する事を書いていきます。
 皆さまよろしくおねがいいたします。