2010年7月29日木曜日

門脈シャント

昨日は週に一回の大学での診察日でした。
いろいろな症例がいらしたのですが、うちのチームで診察することの多い
門脈シャントについて簡単にご説明したいと思います。
簡単に言ってしまうと、肝臓へ行く血管に脇道的な血管ができてしまい、
肝臓へ行くべき汚れた血液が浄化されない病気です。
中でもアンモニアという物質が分解されなくなってしまいます。
アンモニアが体内に蓄積すぎますと、けいれんなどの神経症状を起こすこともありますし、
重度の場合は命にかかわることもあります。
昨日うちの医療チームに来た子は中程度の門脈シャントが見つかり、
手術にて、脇道血管を結さつしました。しばらく入院が必要となりますが、
予後は良好なことが多く、やる価値もある手術だと思います。
もし、子犬ちゃんで食後に吐く、元気がなくなるなどの症状がある子は
一度ご相談ください。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。