2014年4月17日木曜日

狂犬病


今回は狂犬病についてです。
今年も狂犬病の予防接種が始まりました。
狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からの侵入、および極めて稀ではありますが、濃厚なウイルスによる気道粘膜感染によって発症する人獣共通感染症です。
症状としては、13ヶ月の潜伏期間を経て、水を怖がる(水を飲み込もうとすると喉の痙攣発作が起こる恐水症)高熱、幻覚、錯乱、麻痺などのさまざまな神経症状を引き起こし100%死亡するたいへん恐ろしい病気です。

狂犬病の予防は人間への感染を防ぐためのもので、日本では、狂犬病予防法により生後91日以上の犬は毎年1回狂犬病ワクチン接種の義務があります。

「日本は狂犬病清浄国だからいらない」と主張している人もいますが、昨年(2013年)清浄国であった台湾で狂犬病が発生し、清浄国から除外されました。
東アジアではもはや清浄国は日本だけになりました。
感染症は想像もつかない形で入ってくる事もあります。
愛犬のためにも、そしてあなたの周りの人、日本に住んでいる人達のためにも狂犬病ワクチンは必ず受けましょう。