2017年2月3日金曜日

冬の猫ちゃんの健康管理

猫は元々砂漠出身の動物なので、寒さが苦手と言われています。冬は寒さのためにじっとしていることが多くなり、運動量が減って、病気に対する免疫力が下がる時期でもあります。
体力の弱い子猫や高齢猫、泌尿器系の持病があるネコちゃんは特に注意が必要です!

★定期的な水分摂取!

 寒くなると運動量が減るため、水を飲む量も減ってしまい、泌尿器系の病気にかかりやすくなりますので、飲水量を減らさないように気を付けましょう。いつでも新鮮な水が飲めるよう、何ヶ所かに容器を置いて、こまめに交換してあげましょう。あまり水を飲まない時は、ドライフードをお湯でふやかしたり、水分を多く含むウェットフードをトッピングしてあげるのもよいでしょう。

★冷え・乾燥に気をつける!

ネコちゃんの体が冷えないように、部屋の温度に気を付け、暖かい寝床を用意してあげましょう。エアコンは空気が乾燥しやすいので、加湿器などで湿度を保つことが大切です。
また、日光浴をすると血行が良くなって体が温まるだけでなく、ホットカーペットやストーブで見られる低温やけどの心配もないため、おすすめです。

★太り過ぎに注意!

ワンちゃんと同様、ネコちゃんも冬場は食欲が増す時期ではありますが、よく食べるからといってフードの量を増やしてしまうと、運動量の減る分、太ってしまう可能性が高いので、適量をきちんと量ってあげるようにしましょう。

まだまだ寒い日が続くと思いますが、以上の事に注意して、元気に冬を乗り超えましょう!!

インフルエンザ

本格的な寒さの毎日でここ最近では、インフルエンザが流行しています。
そのためか、「人のインフルエンザは動物にうつりますか?」というご質問を受けることがあります。
結論から言うと、ウィルスの種類が違いますので、犬や猫には人間のインフルエンザは感染しません。人間のインフルエンザの感染伝播が問題になるのは、鳥類と豚です。

しかし、犬に感染するインフルエンザそのものが「ない」とは言えなくなってきました。
海外では犬インフルエンザの発生、流行があるといわれています。
犬インフルエンザは犬の呼吸器疾患を引き起こす感染症であり、現在2種類の犬インフルエンザウイルスが報告されています。
H3N8亜型CIVは2004年1月にアメリカ合衆国フロリダ州で呼吸器症状を呈した競技用のグレイハウンド22頭から分離されました。感染した22頭のうち14頭は回復しましたが、8頭は出血性肺炎を伴い死亡しました。その後もグレイハウンドでの流行や家庭飼育犬における感染も確認されています。このウイルスは現在アメリカ国内で定着していると考えられています。また、このウイルスは本来馬の間で流行していた馬インフルエンザウイルスが何らかの原因で犬に感染し、その後犬間で感染を繰り返すことによって犬に定着したものと思われます。
H3N2亜型CIVは2007年に韓国の動物病院において重度の呼吸器症状を呈した犬から分離されました。このウイルスは韓国、中国、日本の野鳥が保有しているH3N2亜型鳥インフルエンザに由来することがわかりました。その後、韓国、中国、タイなどアジア地域で流行していましたが、2015年には北米での発生も確認されています。
このウイルスは流行が起こった犬舎に同居していた猫にも感染が確認されており、犬と同様に呼吸器症状を示したとのことです。
これらのウイルスは現在のところ日本での発生はありませんが、近隣諸国で流行していることや感染拡大傾向にあることから今後注意すべき疾患であります。
今のところ、犬から人への伝播は報告されてないとのことです。
インフルエンザはうつらないとは言え、そういった際にペットと過度なスキンシップをとるのは、衛生上控えた方が良いかもしれないですね。