2014年6月16日月曜日

体の麻痺したワンちゃんが来ました

体の麻痺したワンちゃんが来ました。
MRIの結果、首にあります骨の2番目と3番目が椎間板ヘルニアを起こしていました。

椎間板ヘルニアとは、体の中心を走る骨(脊椎)と骨の間にあるゴムのような軟骨(椎間板)が老化や、跳んだり体をねじったりなどの激しい運動により脊椎内に突き出して、中を通る神経を圧迫してしまい、痛みや麻痺等の神経症状が出る病気です。

今回はベントラルスロット法で手術を行いました。
ベントラルスロット法とは主に首に生じた椎間板ヘルニアに対して使われる手術方法です。

全身麻酔後、首の腹側よりアプローチをし、首の骨に小さな穴をドリルであけて、穴の向こう側の神経を圧迫している椎間板物質を取り出します。
 首の腹側には、気管、食道があり、その両側には動脈、静脈、大事な神経が走行しています。それらを傷つけないように横に寄せてから、骨にドリルで穴をあける必要があります。
 この手術方法は手術範囲がかなり狭いため、少しの出血でも手術が困難になります。そのためかなり高度な技術が必要とされます。

当院では大学病院に通い日々技術に研鑽を重ね、こういった難手術にも対応出来るよう一層の努力をしております。
お気軽にとはいえる病気ではないかもしれませんが、いつでもご相談下さい

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