2017年1月8日日曜日

そのしこり...もしかしたら、腫瘍かもしれません!!

愛犬・愛猫の体をなでていたり、ブラシをかけているときに「あれ?なにかコリコリしたものがある」と気付いたことはありませんか?
そのしこり...もしかしたら、腫瘍かもしれません!!
腫瘍といっても、皮膚にできているものや皮膚の下に埋もれているものなど様々なタイプがあります。
※原因しこりの原因には腫瘍だけではなく、炎症、外傷、皮膚病、アレルギー疾患などでできることもあります。万が一腫瘍だとしても、それが良性なのか悪性なのか判断しなくてはなりません。良性には皮脂腺腫や乳頭腫、脂肪腫が、悪性にはリンパ腫や肥満細胞腫などがよく見られます。しかし見ただけではそれらを瞬時に判断することはできません。
そこで「生検」という検査が必要になるのです。

※検査方法腫瘍が疑われる場合には原因が何かを追求するために、通常は生検を行います。生検には主に次の2通りがあります。
①針生検(FNA):しこりに針を刺してその細胞を採取し、染色して調べる方法です。
        ☆メリット→      ○ 無麻酔または軽い鎮静で行うことができます
                                     ○ 比較的、短時間で行えます
        ★デメリット→  × 病変部全体を調べることはできません
                                    × じっとしてくれる子に限られます

②全生検:手術で切除した腫瘍を病理検査で確定する方法です。
        ☆メリット→      ○ 病変部全体を検査することができるため、診断的です
                                     ○ 病変部の検査と摘出が一度にできます
        ★デメリット→  × 全身麻酔のリスクがあります
                                    × 時間がかかります

病気が進行すると、発熱や元気食欲減退など一般症状が悪くなることもあります。
早期発見のためには、飼い主様の“触診”が一番の手がかりです。少しでもおかしいと思ったら、すぐ当院までご連絡ください。

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