2015年6月18日木曜日

MERS

いま韓国で「MERS」という病気が流行しています。
あまり聞きなれない名前ですが、いったいどんな病気なのでしょうか?

MERS(中東呼吸器症候群)は、2012年に初めて確認された新たなウイルス性感染症です。原因となる病原体は「MERSコロナウイルス」と呼ばれています。
主な症状は、38度以上の発熱、咳、また呼吸困難や肺炎などの呼吸器症状ですが、下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。致死率は約36%と比較的低めではありますが、高齢者や免疫が低下している人、腫瘍、慢性呼吸器疾患、糖尿病などの慢性疾患がある人は重篤化がみられます。

感染源として重要な保有宿主としてはヒトコブラクダが知られていますが、主な感染経路はヒトからヒトへの感染といわれています。また、ワクチンや特異的な治療方法は存在しないため、治療は臨床症状に基づいた支持療法が行われます。


めったにないとは思いますが、ラクダとの接触や適切に調理されていない肉・生乳を口にすることはできるだけ避けたほうがいいでしょう。

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