2012年3月14日水曜日

精巣腫瘍

今回も症例報告です。
皆さん、潜在精巣というのをご存知でしょうか?
男の子の2つあるタマタマが一つあるいは二つともに
正常な場所に無い状態のことを言います。
今回のわんちゃんは6歳の柴犬の男の子ですが、
潜在精巣がおなかの中にありました。
潜在精巣は年齢とともに腫瘍化する可能性が非常に高く、
腫瘍化した精巣を放置しておきますと、命に関わることもあります。
実際今回の子の場合は潜在精巣が腫瘍化し、正常な精巣の10倍ほどの
大きさとなっておりました。元気食欲などの一般的な状態は問題はなかったのですが、
手術にて摘出が最適と判断しまして、外科手術にて、おなかにありました
腫瘍化した精巣を取り出しました。
手術後、わんちゃんは元気です。現在腫瘍の病理検査を依頼しておりまして、
結果が待ち遠しいところです。
読者の方のわんちゃんで片玉の子は、くれぐれもお気をつけ下さい。

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