2010年11月19日金曜日

排尿困難の猫ちゃん

先日の話です。
男の子の猫ちゃんなのですが、1か月前よりおしっこを頻繁にし、
最近1週間は血尿をするという子が来ました。
最初はこの時期に多い細菌性膀胱炎か、膀胱結石症かなと思って
診察を始めたのですが、なんと尿道の腫瘍でした。
腫瘍が尿道の周りを取り囲むように発生しており、
栓のようにおしっこを止めてしまっている状態でした。
しかも発生している場所が膀胱の出口のところにありました。
手術で腫瘍を取り除くのはかなり困難です。
今のところ治療法を検討中ですが、おそらく尿道を
つなぎ合わせる手術をすると思います。

2010年10月28日木曜日

腫瘍学セミナー

先日は大学のチームが主催する、腫瘍学のセミナーに行ってきました。
僕たちのチームは、大学の教授や専門医を招待して、月に2回セミナーを行います。
今回お呼びした先生は、埼玉県のがんセンタ―で腫瘍専門医として診療をしていらっしゃる
有名な先生を呼ぶことができました。
主催した場所は東京の八王子にあります病院にて行いました。
遠くからは静岡や名古屋からこのセミナーを聞きに来る人もいます。
セミナーは夜の8時から11時まで行われたのですが、
その後もその先生を囲んでの質問や症例検討会が行われて、
終わったのは1時過ぎでした。
動物の診療におきましても、抗がん治療や放射線療法など人、医療と
ほとんど変わらない治療をすることができます。
お困りのことがございましたら、何なりとご相談ください。

2010年10月21日木曜日

脳腫瘍手術

昨日も大学での診察です。
いろいろな患者さんがいらっしゃいました。
中でも印象深かった子は、12歳のフレンチブルちゃんです。
この子は3か月前より、てんかんを時々発症するとの事にて
先週脳のMRIの撮影をさせていただきました。
MRIの結果より、脳の腫瘍と判明し、本日その摘出術に
ご来院されました。
脳手術の執刀は通常、うちのチームのボスである茅沼先生が行い、我々は
第一助手、第二助手を行います。
人間の場合もそうでしょうが、非常に繊細な手術です。手術する人の
呼吸一つでも、手元がぶれてしまったら失敗してしまいます。
そのような手術を茅沼先生は年何十症例も行うのです。
結果は大成功に終わりました。はやく回復することを祈っております。

2010年10月7日木曜日

昨日の大学病院診療

昨日は大学での診療の日でした。
症例としましては、MRI検査の結果、脳炎と診断しました、フレンチブルドックちゃん。
後ろ足が麻痺してしまい、椎間板ヘルニアと診断しました、ミニチュアダックスちゃん。
生後6カ月で町病院にて、門脈シャントの可能性ありと診断され、当院にて治療と手術を
希望されにいらしたヨークシャテリアちゃん。
首の不安定症を主訴に、環軸亜脱臼と診断させていただき、手術となりましたチワワちゃん。
ほかにも3件、いらしていただきました。
すべての診察と、手術が終わったのは夜の11時となってしまいました。
その後、我々のチームの恒例となっておりますのは、その日の症例の検討会、通称「ラウンド」
です。これは今日行いました診察と手術の解説や、反省点などを茅沼先生を中心に行うものです。
かなり熱い意見なども飛び交い、僕はこのラウンドを毎週楽しみに参加させていただいております。
日本の獣医療の最先端の現場に参加でき、かつ仲間といろいろな意見を交わすことができる。
こんなにも幸せなことがほかにあるかと毎週思っております。

2010年9月27日月曜日

膀胱炎?尿路閉鎖?

今回はよくある病気を書きたいと思います。
最近涼しくなって猫ちゃんのオシッコの病気が増えてきております。
原因は女の子の場合は膀胱炎、男の子の場合は尿路閉鎖が多いです。
症状としましては、両者ともよくトイレに通うという症状が出ます。
正常な猫ちゃんの場合は1日に2~3回の排尿ですが、
病気の猫ちゃんは、トイレに頻繁に通うけれども、少ししかオシッコが出ない、またはまったく
出ていない、赤色のオシッコをする、という様になります。
特にまったくオシッコが出ない場合は緊急疾患です。すぐにご来院ください。

2010年9月15日水曜日

超音波!!

みなさん、こんにちは。
みなさんは超音波というものをご存知でしょうか?
簡単にいってしまいますと、音の一種です。音ですので、壁にぶつかると跳ね返ってきます。
その壁の硬さによって、跳ね返ってくる音の質が変わります。その音の変化を解析し、
画像にしたのが超音波診断装置、エコーです。
エコー検査の良いところは、麻酔をする必要がなく、しかも痛みが一切ありません。
また、腸管の流れなどの動きを観察することもできます。
当院は5年前に1台目のエコー装置を購入しましたが、獣医の世界では5年ひと昔という表現がありまして、
だいぶ時代遅れとなってしまいました。
この度、新規のエコー装置を導入しました。麻布大学付属病院と同等レベルのものです。ご希望であれば、健康診断
でも使用していきたいと思いますので、皆様のご要望お待ちしております。

2010年9月3日金曜日

おなかから靴下!!!

もう2日前になりますが、大学での症例にて印象に残った症例をお話したいと思います。
町の獣医さんから紹介症例されました、バーニーズマウンテンドックが来院しました。
紹介理由としましては、1週間前よりの元気、食欲の低下です。いろいろな検査の結果、おなかの小腸
という部分に何か大きいものがあり、詰まってしまっているのではないか、ということが判明しました。
手術したところ、やはり小腸の一番せまい所に異物があり、「腸閉そく」という状態になっていました。
手術は無事成功したのですが、その異物を調べてみましたら、その子を一番可愛がっていたお父様の
靴下だったのです。しかも丸呑みの、靴下の原形のままでした。バーニーズは大型犬でして、その子も体重は40kgあります。あの子の大きさなら靴下の丸呑みもあるのかと変に関心してしまった出来事でした。